J-IEXPAC CAREGIVERS

Japanese version of IEXPAC CAREGIVERS

 

 IEXPAC CAREGIVERSは、家族介護者がケアプロセスの中で経験する事象を測定することを目的に、Instrument to Evaluate the EXperience of PAtients with Chronic Diseases (IEXPAC) というPX尺度を基にスペインで開発された尺度です。これは、専門職から患者および家族介護者に対して提供されるケアの質を、家族介護者の経験を通して測定するもので、PXの家族介護者版と言えます。IEXPAC CAREGIVERSは、緩和ケアや小児領域を除くと世界的に数少ない家族介護者による質評価指標の一つです。

 J-IEXPAC CAREGIVERSは、IEXPAC CAREGIVERSの日本語版であり、日本での計量心理学的特性が検証されています。J-IEXPAC CAREGIVERSを用いることで、保健医療・介護福祉分野の多職職が、患者とその家族介護者に対して提供するケアの質を、家族介護者の視点で測定することが可能です。

調査対象

慢性症状を抱える人を介護している20歳以上の家族介護者

(外来・訪問診療を問わない。介護期間は6か月以上を想定。)

※慢性症状の定義などの詳細はマニュアルに記載しておりますが、実際的には、急速に進行するがんを抱えた患者さんを除く大半の要介護者が慢性症状に該当するものと考えます。

評価領域

  1. Attention for the patient

  2. Attention for the caregiver

開発論文 

Nakayama G, Masumoto S, Haruta J, Maeno T. Measuring family caregivers' experience of interprofessional care for patients and families: development of the Japanese version of the Caregivers' Experience Instrument. Family Practice. 2020. doi:10.1093/fampra/cmaa059.

日本版版権者

IEXPACチーム、中山 元、舛本 祥一、春田 淳志

◤尺度の利用

本尺度の非営利目的利用は無償です。

利用する際は下記連絡先までご一報下さい。尺度、マニュアルを差し上げます。


​連絡先

jiexpac.c[at]gmail.com

中山 元(筑波大学附属病院 総合診療グループ)

医療・介護の現場における質評価指標として用いる場合の留意点

 IEXPAC CAREGIVERSの基となったIEXPAC尺度は、ケアのシステム化を重要視する慢性疾患ケアモデルを理論的基盤として開発されたため、特定の職種に限定せず、保健医療・介護福祉分野の多職種全体が評価対象となっています。このことは、IEXPAC CAREGIVERSおよびJ-IEXPAC CAREGIVERにおいても同様です。

 この特徴により、本尺度では回答者が各設問でどの職種を想定して回答しているのかを判定することが困難です。このため、個々の組織や各職種が、医療・介護チーム全体、ひいては自らの課題として調査結果を捉えることが望まれます。

◤J-IEXPAC CAREGIVERSサンプル

 

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