JPCAT

JPCATの原版であるPrimary Care Assessment Tool (PCAT)は、PXを用いたプライマリ・ケアの質評価尺度であり、Johns Hopkins Primary Care Policy CenterのB. Starfield, L. Shiらによって開発されました。PCATは原版である英語の他、世界各国の言語に翻訳されており、プライマリ・ケア領域での質改善や研究に活用されています。​

PCATを基に開発されたJPCATは、日本で計量心理学的特性が検証された初のPX尺度であり、その特徴としてプライマリ・ケアの特性を総合的に評価することが可能です。

JPCATは、PCATの単なる翻訳版ではなく、我が国のコンテキストに合わせて改良されており、検証研究により高い妥当性・信頼性を持つことが確認されています。

JPCATは、正式な日本版尺度としてJohns Hopkins Primary Care Policy Centerの承認を受けています。

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◤調査対象

プライマリ・ケア（診療所や中小病院の一般・総合内科、総合診療科、家庭医療科など）を受診する20歳以上の外来患者

 20歳以上の一般住民

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◤評価領域

1. 近接性

2. 継続性

3. 協調性

4. 包括性(必要な時に利用できるサービス)

5. 包括性(実際に受けたことがあるサービス)

6. 地域志向性

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◤開発論文　

Aoki T, Inoue M, Nakayama T. Development and Validation of the Japanese version of Primary Care Assessment Tool. Family Practice. 2016;33(1):112-7.

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◤日本版版権者

Johns Hopkins Primary Care Policy Center, Takuya Aoki, Machiko Inoue.

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◤尺度の利用

本尺度の非営利目的利用は無償です。

利用する際は下記フォームでご一報下さい。 尺度、マニュアル、スコアリングシートを差し上げます。

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◤JPCATにはスタンダード版と施設評価版があります

• 両者の評価項目は同一ですが、質問文の主部のみ異なります。

• 医療機関の患者を対象に、自院の評価を行う場合、第三者が特定の医療機関の評価を行う場合は、施設評価版を使用します。

• それ以外、すなわち患者以外の集団（住民等）を対象とする場合、患者集団を対象として不特定の医療機関の評価を行う場合等は、スタンダード版を使用します。